中学生には塾か通信教育どっちがおすすめ?特徴や適性をわかりやすく
高校受験を見据えて、中学から塾に通わせることを検討する保護者様は多いのではないでしょうか。近年、塾だけではなく「通信教育」も急速に発展し、学校外での勉強手段は実に多様です。我が子を塾に通わせるべきか、通信教育をさせるべきか悩む方も多いでしょう。
本記事では、塾と通信教育の違いやそれぞれのメリットについて解説します。また、それぞれに向いているお子様の特徴についても言及するので、お子様の塾選びの参考になるでしょう。
お子様を通塾させようか検討している保護者様や、塾か通信教育かで迷っている保護者様は、ぜひ本記事を参考にしてください。
塾と通信教育の違い
塾では、実際に教室に行き、その場で授業を聞いて学習します。学校や従来の学習塾のスタイルのため、現在でも多くの生徒が利用しており、多くの方はこちらをイメージするでしょう。
一方の通信教育では、Web上で講義動画を視聴したり、通信教育業者から送られてくる教材に取り組んだりして学習します。家から出ることもなく、質の高い学習ができる上に、スマートフォンの急速な普及によって利用者が増えています。
塾と通信教育にはそれぞれ一長一短ある上に、お子様によって向き不向きが分かれます。そのため、お子様に合ったものを選ぶことが非常に大切です。
中学生が通信教育を利用するメリット
ここからは、中学生が通信教育を利用するメリットについて解説します。中学生が通信教育を利用するメリットは下記の通りです。
- 自分のペースで学習できる
- 比較的安い価格で利用できる
- 家庭学習の習慣が身に付く
それぞれ順番に解説します。
自分のペースで学習できる
通信教育では、用意された教材や講義動画を使って能動的に学習します。そのため、自分のペースで無理なく勉強できます。
塾では、カリキュラムの通りに学習を進め、周りの生徒のペースに合わせなければなりません。自分のペースで学習できないため、自分の現状に合った勉強ができないデメリットがあります。
通信教育は自分のペースで学習できるため、苦手教科を克服するとともに、得意教科を伸ばしやすいことが特徴です。
比較的安い価格で利用できる
中学生の塾と通信教育の平均の年間費用は下記の通りです。
学年 | 塾 | 通信教育 |
---|---|---|
1年生 | 125,000円 | 72,000円 |
2年生 | 161,000円 | 72,000円 |
3年生 | 326,000円 | 150,000円 |
上記の表から分かるように、塾よりも通信教育の方が少ない費用で学習できます。理由としては、塾は講師の人件費や設備費がかかる一方、通信教育ではそれらの費用がかからないからです。
通信教育の料金は、ほとんどの場合月1,000円~10,000円程度であるため、塾よりもかなり少ない費用で学べます。ただし費用が安い分、進路相談や志望校に合わせた授業や教材で学習できないことも多いため、受講前には必ず内容を確認しましょう。
家庭学習の習慣が身に付く
通信教育では、必然的に家庭で学習する必要があります。
そのため、塾に通っていては身につきにくい家庭学習の習慣が身に付きます。家庭学習には様々なメリットがあり、代表的なメリットは下記の通りです。
- 体調や時間に応じて柔軟に学習内容を決められる
- 自分で考えて行動する力が身に付く
- 勉強したい部分に集中的に取り組める
- 能動的に学習するため、ストレスが少ない
従来の家庭学習では、適切な参考書や問題集を選べず、非効率な勉強になりがちでした。しかし、通信教育を導入することで学習の効率が担保され、成績や志望校合格に直結する家庭学習が可能になります。
中学生が塾に通うメリット
ここまで、通信教育のメリットについて解説しました。
通信教育にメリットがあるように、塾にも様々なメリットがあります。代表的な塾のメリットは下記の通りです。
- 一定の強制力のもと、勉強に集中できる
- すぐに分からないところを質問できる
- 塾内で他の生徒と切磋琢磨できる
それぞれ順番に解説します。
一定の強制力のもと勉強に集中できる
塾では、先生や他の生徒がいる環境で勉強するため、勉強することに対して一定の強制力があります。そのため、集中力が低いお子様でも、集中して勉強しやすいです。
また、多くの中学生がモチベーションが低い場合、自ら勉強に取りかかれません。しかし、塾の場合は強制力があるため、モチベーションが低くても一定の勉強時間を確保できます。これによって、毎日ムラなく勉強時間を確保できるようになるのです。
すぐに分からないところを質問できる
塾での勉強では、近くに先生がいるため、すぐに分からないところを質問できます。
家庭学習の大きなデメリットの一つに、分からない部分が出てくると、そこから勉強が進まないことがあります。多くの家庭学習が上手くいかない原因は、分からない部分が現れて、学習が止まってしまうことです。
塾では、分からない部分は聞けるため、スムーズに学習を進められます。また、分からない部分を理解できるため、より短期的に成績アップを目指せます。
塾内で他の生徒と切磋琢磨できる
通信教育では、身近に他の生徒がいないため、常に自分との戦いを強いられます。そのため、モチベーションが保ちにくく、勉強効率が悪くなる可能性が高いです。
塾に通うことで、自分と同じレベルの生徒に囲まれて勉強できます。これによって、塾内での競い合いが生まれ、高いモチベーションをキープして勉強を続けられます。
負けず嫌いなお子様にとって、学習塾は勉強をするのに理想的な環境と言えるでしょう。
通信教育が向いている中学生の特徴
上述した通信教育のメリットをもとに、通信教育が向いていると考えられる中学生の特徴は下記の通りです。
- 非常に優秀で進度が早く、自分のペースで勉強を進めた方が良い
- 自分から能動的に勉強する意欲がある
- 周りに人がいない環境下のほうが集中できる
特に、非常に優秀で、自分で学習を進めた方が早いペースで勉強できる場合は通信教育が良いでしょう。塾に入ると、カリキュラムに沿った学習ペースになるため、勉強効率が下がる危険性があります。
また、お子様によっては、周りに人がいない環境のほうが集中できる場合もあるでしょう。通信教育では、自分の部屋で黙々と勉強に取り組めるため、そのような内気なお子様にもおすすめです。
塾が向いている中学生の特徴
塾のメリットをもとに、塾が向いていると考えられる中学生の特徴は下記の通りです。
- 自分から勉強することを嫌がる
- 負けず嫌いで競争が好き
- 先生に質問をしたい
- 効率的な勉強方法が分からない
前述したように、塾では一定の強制力が働くため、自分から勉強しようとしなくても、勉強させられます。その上、周りに自分と同じレベルの生徒がいるため、競争意識の強いお子様には非常におすすめです。強制力と競争意識によって、前向きに勉強できるようになるでしょう。
また、通信教育の大きなデメリットとして先生がいないため質問できない点があります。塾では常に先生がいるため、分からない点はすぐに質問し、解決できます。塾の先生は勉強内容だけではなく、効率的な勉強方法も教えてくれるため、より効果的なテスト・受験対策が可能です。
徳島の学習塾「四国進学会」では良いところ取りをした授業を展開しています
本記事では、塾と通信教育の特徴やメリットとともに、それぞれに向いている中学生の特徴について解説しました。
中学生の適性に合った勉強方法を取ることで、効率の良い学習が可能となり、成績の向上に繋がります。本記事を参考に、お子様にはどちらが向いているのかを検討すると良いでしょう。
また、徳島県の進学塾「四国進学会」では、塾と通信教育の良いところ取りをした「グループ個別」という授業形態を設けています。
グループ個別では、少人数のグループで学習する一方で、生徒一人ひとりに合わせた指導を行います。そのため、一定の強制力がありつつも自分のペースで勉強することが可能です。自分のペースで勉強したいものの、一人では勉強できないお子様を持つ保護者様は、ぜひ一度無料相談にお越しください。