脇町高校の受験対策!基本からすべて解説
徳島県立脇町高等学校は、徳島県の県西部でトップクラスの進学校です。
入学した学生の多くが、関関同立や国公立大学に進学する実績を持つほか、部活動でも全国大会や四国大会で活躍していることから、県内でも非常に人気の高校の一つと言えるでしょう。
徳島県立脇町高等学校を目指している方は多いものの、具体的にどのくらいの学力が必要なのか、どういった受験勉強を行なうべきか分からないと悩んでいる方もいるでしょう。
本記事では、徳島県立脇町高等学校の概要や入試情報を網羅的にご紹介するとともに、徳島県立脇町高等学校に合格するためにやるべき対策を徹底的に解説します。
徳島県立脇町高等学校への進学を希望している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
脇町高校の概要・基本情報
脇町高校の概要や基本情報は、下記の表の通りです。
沿革 | 1879年(明治12年)前身校となる高知県立脇町中学校開校 1948年(昭和23年)徳島県脇町高等学校設置 |
偏差値 | 普通科:61 |
コース編成 | 1年次:必修教科中心に全クラス共通 2年次、3年次:文系、理系選択 応用(文理融合)クラス:各学年1クラス設置 |
アクセス | 〒779-3610徳島県美馬市脇町大字脇町1270-2 TEL:0883-52-2208/FAX:0883-53-9875 JR穴吹駅から自転車で15分 |
卒業生の 主な進学先 | 国立大学:徳島大学、鳴門教育大学ほか 私立大学:四国大学、徳島文理大学ほか 公立大学:大阪公立大学、広島市立大学ほか |
また、脇町高校を受験している方が押さえるべきポイントは下記の通りです。
- 受験難易度
- 偏差値
- 優秀クラスの偏差値
- 制服の特徴
- 部活動にも力を入れている
それぞれ順番に解説します。
受験難易度
脇町高校は、入学した学生のおよそ9割が大学に進学し、多くの学生が難関大学に進学する県西部でトップクラスの進学校です。徳島県内でも難関高校として知られており、毎年優秀な生徒が集中して受験するため、合格する難易度は非常に高いと言えます。
教育カリキュラムを見ても、脇町高校独自の校内実力テスト、大学入試に対応したハイレベルな模擬試験の運用がされていることから、万全な大学入試対策が行われています。
また、文部科学省からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)校の指定を受けています。
SSHとは、先進的な理数系の教育を施すとともに、グローバルに活躍する人材の育成を推進する高校のことです。実際に、脇町高校の中では高水準の学習機会が設けられており、他の高校では体験できない学びを得られるでしょう。
そのような教育活動を行なっていることからも、脇町高校の入試を乗り越えて受験に合格するには、相応の学力レベルが必要だと感じとれるでしょう。
偏差値
脇町高校の偏差値は61とされており、徳島県内でも上位の偏差値の高さを誇ります。
偏差値とは、テストを受けた学生の中で、自分自身のテスト結果がどの程度であったかを相対的に判断できる数字データのことです。
テストを受けた全体の平均点が偏差値50となるため、脇町高校の偏差値61という数字は、合格するために平均点以上の結果が常に求められると分かります。
もう少し具体的に難易度を伝えると、受験者の内で偏差値60以上の結果を取れる学生は上位15.87%、つまり1,000人テストを受けた場合であれば、158位以内に入る必要があるのです。
学内で行われる日々の定期テストで考えた場合でも、常に5教科合計350点は獲得する必要があると考えられており、決して簡単に超えられる数値ではないことを押さえておきましょう。
優秀クラスの偏差値
脇町高校の優秀クラスは、生徒の希望と熟練度に応じてクラス編入が決まるため、偏差値を基準に考えることはできません。
脇町高校における優秀クラスとは、文理融合の応用クラスのことです。
文理融合とは、「文系」「理系」という学問区分の枠を超えて、横断的な知識力と発想力を学習して、より現実社会に存在する課題に対応できる「柔軟な発想」と「専門知識を習得させる」教育方針のことです。この教育によって、より社会で活躍する者を養成しています。
目安となるボーダーラインは、脇町高校内で実施される実力テストで、5教科全体で80%以上の得点率を取ることと考えられます。
先に述べたとおり、応用クラスは文系・理系のどちらかに偏らない知識が必要です。
文系・理系をバランスよく修めるためにも、得意教科で90点以上、苦手教科でも80点以上の成績を維持できる学力が目安と言えます。
応用クラスを目指す場合の、一つの基準として意識してみてください。
制服の特徴
脇町高校の制服は、いわゆる詰め襟/セーラー服を採用しています。
男子制服は、黒のオーソドックスな詰め襟で、胸元には、校章と学年章を付けます。夏服は学生服の上着を脱いで、半袖のワイシャツを着用するスタイルとなります。
女子制服は、冬は紺色のセーラー服、夏は白のセーラー服を採用しています。リボンは紺色で、全体として清楚なイメージです。
男子、女子どちらも、伝統的な進学校らしいシンプルな制服と言えます。
部活動にも力を入れている
脇町高校は、部活動にも力を入れています。
学生のほとんどが部活動に参加するとともに、日々活発な活動を行なっており、各部とも全国大会や四国大会で好成績を残して活躍しています。
特に、女子ソフトテニス部は全国大会でも常連校として有名であり、毎年素晴らしい成績を残しています。
運動部では、ラグビー、陸上競技、弓道、男子ソフトテニス部など四国大会等で活躍しています。
運動部だけではなく、文化部の活動も非常に盛んです。放送、文芸、美術、吹奏楽、新聞、科学、書道などが全国大会でも成績を残しており、まさに文武両道と言えるでしょう。
このように、進学校としての授業はもちろん、部活動にも力を入れているのが脇町高校の魅力の一つです。
脇町高校の進学実績
脇町高校では、一人ひとりに最適な進路を選ぶための支援を実施しており、県内外の大学へ多数の卒業生を輩出しています。
脇町高校の進学実績は、下記の表の通りです。
(徳島県立脇町高等学校Webサイト進路情報、令和3年度卒業生合格一覧参考)
令和3年卒業生の 大学進学実績 | 国立大学83名、公立大学32名、私立大学172名 |
国立大学 | 徳島大学、鳴門教育大学、香川大学、高知大学、大阪大学ほか |
公立大学 | 大阪公立大学、広島市立大学、高知県立大学、兵庫県立大学ほか |
私立大学 | 四国大学、徳島文理大学、松山大学、近畿大学、関西学院大学ほか |
国公立大学や難関私立大学に進学する生徒が多く、高い水準で受験対策が行われていることが分かります。
脇町高校に合格するボーダーラインと合格点は?
脇町高校の入試合格ボーダーラインは、5科目合計で320〜350点程度が必要とされています。
もちろん、年ごとに試験の難易度や倍率が異なるため、常にこの点数を取れば合格という明確な数字が決まっているわけではないため、基準の一つと考えましょう。
具体的なボーダーラインを確認したい場合は、学習指導をしている教諭や塾講師の方に相談してみるのも良いでしょう。
その年の合格ボーダーラインを正確に予測するのは難しいとはいえ、過去の実績が分かれば、過去問題を解いた結果と当時の合格ボーダーラインを比較して、合格までの距離感を測ることができます。
脇町高校の評判
総評としては、やはり進学校であることから、「大学進学を考えている方に特におすすめの高校」であるとの評判が高いです。
進学校として、大学受験対策においては長年の経験から多くの情報やノウハウが蓄積されており、先生方の進路相談も手厚く、大学進学の先を見据えて勉学に励みたい人に向いています。
また、学業一辺倒ではなく、部活動での活躍、学校行事といった部分での評判もよく充実した学生生活を過ごせるでしょう。
校則面では、頭髪や服装に関する規律は決められており、一定の間隔で検査も行われているようです。ただ、厳しく指導されるケースが少なく、比較的自由な校風と感じる方が多いようです。
施設・設備は、学校自体の歴史が長いため、メイン校舎は少し老朽化が進んでいる印象を受ける方もいるものの、図書館の資料の充実度や体育館の設備は非常に整っています。そのため、充実した環境で勉強やスポーツに取り組めるでしょう。
脇町高校の受験に合格するための対策
脇町高校の受験に合格するためには、下記の3つの対策を行うことが大切です。
- 基本的に350点以上を目指す
- 過去問の対策を行う
- 学習塾に通って偏差値を高める
それぞれ順番に解説します。
基本的に350点以上を目指す
脇町高校への入学を目指すならば、実力テストにおいて5科目合計で350点以上を目指す必要があります。
脇町高校の入試合格ボーダーラインは、中学生の学内で行われる定期テストで考えると320〜350点であると考えられます。しかし、入試の合格ボーダーラインは、その年の問題の難易度や倍率により変化するため、350点前後では安定して合格できる点数ではないと考えるべきです。
また、高校受験は入学するのを目的にするのではなく、その後の進路も含めて考えていく必要もあります。
特に、脇町高校は徳島県内でも有数の進学校であるため、合格後の授業についていけるかも見据えて入学を検討すべきでしょう。
そのように考えた場合、合格ラインギリギリの320点前後では、入学後に苦労することが予想されます。
入学後に授業についていけない学力ではその後の進学も難しくなるため、基本的には実力テストにおいて、5科目350点以上を安定して取れる学力を身につけましょう。テストで350点を目標とする際は、得意な教科で80〜90点、苦手教科で60〜70点が一つの目安になります。
自分の得意科目、苦手科目をしっかりと把握して、学習計画を考えていきましょう。
過去問の対策を行う
脇町高校を受験する場合でも、過去問題の取り組み、例年の出題傾向を確認することは大切です。
過去の出題傾向を理解せずに受験勉強を始めてしまうと、入学テストの出題傾向を踏まえたときに、力を入れる必要がない場所に学習時間を費やしてしまったり、目指すべきレベルがどのくらいか分からなくなったりしてしまいます。
脇町高校を志望校と見据えたら、まずは徳島県立高校入試の過去問を一覧し、どのような問題が出題されているのかをしっかりと分析することが大切です。
また、過去問を実際に解いてみることで、自身の学力レベルを把握するとともに、苦手としている部分がどこにあるのかを明確に把握できます。
これらを把握したうえで受験対策を行うことで、苦手となる箇所を集中して勉強するなど、効果的な勉強を行えます。
学習塾に通って偏差値を高める
脇町高校の受験合格に向けて効率良く偏差値を高めるためにも、学習塾に通うことを推奨します。
自分の偏差値を知るためには、定期的にテストを受ける必要があり、その結果をもとに、自分の弱点を見直す勉強方法が偏差値上昇に繋がります。
学習塾を使えば、こうした試験結果の分析をもとに、個人に適した学習カリキュラムを作成して効率的な成績アップが可能です。
徳島県下において、脇町高校への合格実績が多数ある四国進学会では、脇町高校受験に合格するための最適な学習が行えます。
学力面で不安がある方でも、弱点発見テストをもとに学習面談を実施して、正式入会していただく流れをとっています。
そのため、どのように学習を進めるかといった不安を解消してから、安心して学習に取り組むことが可能です。
四国進学会は、脇町高校はもちろんのこと、その他の難関校である徳島市立高校の理数科や城東高校への合格実績も数多くあります。入塾いただければ、脇町高校に限らず幅広い選択肢を手に入れられます。
脇町高校合格への最短コースを求めている方は、ぜひ四国進学会へご相談ください。
まとめ
本記事では、脇町高校の概要や入試情報を網羅的にご紹介するとともに、脇町高校に合格するためにやるべき対策を徹底的に解説しました。
脇町高校は、徳島県の県西部でトップクラスの進学校です。高校入学の先を見据えた進学を検討している方にとって、学業に集中できる学校だと言えます。
また、部活動や学校行事も盛んで、学業一辺倒ではなく充実した高校生活を送ることもできるでしょう。
脇町高校の受験を考えている方は、ぜひこの記事を参考に、入学試験の対策を行なってください。
充実した高校生活とその先の進路のためにも、脇町高校への合格を目指していきましょう。